アマチュア数学者の日記

とある大学で数学を学んでいます。専門は偏微分方程式です。高校野球、マラソン、カメラ、数学、etc...多趣味です。様々なことを書いていきます。

沖縄の学力問題

こんにちは

最近忙しくてなかなか更新できていません。

最近、沖縄の学力問題について僕自身思うことが多々あるのでそのことについて。

ご存じの方も多いかと思いますが、沖縄県は全国学力テストでの順位がほぼ毎回最下位です。今に始まったことではなく、統計を開始してからずっと最下位です。

近年では、県を挙げて学力テスト対策を行うことにより、小学校ではそれなりの順位になっていますが、これは対策をしているからだけの話。全国どこを見ても、学力テストの対策をしている自治体はありません。そもそも学力テストの目的は生徒の学力がどれくらいかを見ることであって、対策をした結果がどうかということを検証するテストではありません。

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本当に沖縄県の生徒の学力は低いのか?

自分が学生の頃や、教育実習に行った際の実感として、県外の学校・生徒と比較しても大差があるようには思えません。ほとんどの生徒は標準的な学力を身に着けているように思います。しかし、平均点を大きく下げる層の生徒が極端に多いような気がします。そのような生徒を仮に下位層と呼ぶことにしましょう。

実際にどれくらい下位層の生徒がいるのか。高校進学率から考えてみましょう。現在、日本の中学生が高校に進学する割合は99%。つまり、ほとんどすべての生徒が、何らかの事情がない限り、高校に進学します。

それに対して、沖縄県では少し古いデータにはなりますが、95%程度。現在もほとんど変わらないと思います。実際僕の周りの人を見てもそこそこの割合で、高校に進学しない人がいました。そして特筆すべきは高校の中退率です。2018年には2%の高校生が高校を中退しています。

まとめると、沖縄県では1学年で最終学歴が中卒の方が、7%程度います。高校に行かない理由や中退する理由も様々なので一概に良しあしを判断することはできませんが、この7%の生徒が下位層の生徒である場合が多いです。また、高校に進学した生徒の中にも一定数下位層に属する生徒はいます。

このような下位層に属する生徒の割合をおおまかに見積もると、10%程度でしょうか。地域によっては15%に上るところもあるかもしれません。

沖縄県全体の傾向として、生徒1人1人の学力が低いのではなく、著しく学力が低い生徒の割合が他県と比較して高いことがわかります。

なぜ下位層の生徒が多いのか

これには様々な要素が絡んでいると思います。以下は僕なりの考察です。

1つ目は、貧困があげられます。全国調査でも沖縄県は子供の貧困率が1位という結果が出ています。ちなみに2位は大阪。実際、大阪も学力テストの結果が芳しくありません。先日、吉村知事がボーナスを返還したことでも話題になりました。

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やはり、子供の貧困と学力は関係します。塾に行けるか行けないか、子供を勉強に集中させることのできる環境を整えることができるか、といったところで大きな差がつくように感じます。

2つ目は、超が付くほどの夜型社会。ショッピングセンターや地元のスーパーは当たり前のように10時11時まで営業しています。24時間営業のスーパーも少なくありません。そこで、閉店間際まで小学校低学年の児童が遊んでいる光景をよく目にします。また、居酒屋に子供を連れていく親も多く、12時以降に居酒屋で子供がウロチョロしている光景は沖縄では日常茶飯事です。

そのほかにも様々な要因があげられますが、この2点は特に深刻です。何年も前から言われていることですが、なかなか改善される兆しがありません。

今後どのような支援が望まれるのか

現在学校現場では点数を上げるために、学力テスト前には「補習」を行っています。もちろん普段勉強しない児童・生徒の勉強時間が一時的にではあるにせよ増えるわけですから一定の効果は見込めます。しかし、本当の意味での学力は身につきません。

子供をどうにかするというよりも、保護者の意識改革を行うことが先だと思います。保護者に一日20分でいいので、子供と一緒に勉強する時間を取ってもらう。保護者が無理なら県が大学生などをアルバイトで雇って放課後30分一緒に勉強してもらう。何かしらの形で子供が勉強に向かう環境を作ってあげることが必要ではないでしょうか。

また、警察も深夜子供が出歩いているのを目撃したら躊躇なく補導すべきです。他県と比較すると圧倒的に子供の深夜徘徊率が高いように感じます。居酒屋、ショッピングセンターも連携して、子供は10時以降徹底して家に帰すべきです。

 

ここまで色々と理想論を述べましたが、そう簡単にうまくいくことではないと思います。なんせこの問題は何10年も前からある問題です。しかし、あきらめることなく行政と地域で連携していくしか道はないように思います。