アマチュア数学者の日記

とある大学で数学を学んでいます。専門は偏微分方程式です。高校野球、マラソン、カメラ、数学、etc...多趣味です。様々なことを書いていきます。

塾講師という仕事

僕は大学1年から現在に至るまで塾講師のアルバイトをしています。最近は4年生になって忙しかったということもあり、あまり出勤してないのですが、去年までは月に平均70コマほど授業をしていました。この3年間で塾のイメージや勉強を教えることへの考え方がだいぶ変わったように感じます。今日は塾講師をして気づいたこと、学んだこと、これからの塾業界について書きたいと思います。

 

塾講師のバイトってどうなの?

 アルバイトでやるには悪くないと思います。ただし会社によるところが大きいです。大きく分けると、1コマいくらという給与形態をとっている会社と時給制の形態をとっている会社があります。コマ給制の会社は1コマの料金はものすごく高いのですが、休み時間や教材研究をしている時間は給料が発生しません。1日にたくさんの授業ができるならいいですが、そうでない場合、最低賃金を下回る場合もあります。効率よく事務作業ができる方や業務時間を割り切って考えることができる方には向いていると思います。時給制の会社は、ふつうのアルバイトと同じく出勤時間から退勤時間までの時間に対して時給が発生します。時給は他のバイトと比べて若干高い程度です。

これも会社や管理職の考え方によるところが大きいのですが、ブラックバイトに遭遇する可能性は高いです。「生徒のために」という建前でサービス残業をすることが多いです。今問題となっている教員の労働時間の問題に通づるものがあります。たとえば、授業が終わって生徒と話している時間は給料に含まれません。僕は生徒と話すのが好きでそれは苦にならないので良いのですが、そうでない人にとってはタダ働きになってしまいます。そんなこともあって離職率は非常に高いです。

あと、大学生が多く、ほとんどのバイト生が同じ大学ということも多いためテスト期間が被りテスト期間にも出勤しないといけないこともあります。逆に同じ大学同士なのでサークルのように仲良くなることもあります。

 

社員は?

はっきり言ってキツそうです。やりがいはあるのかもしれませんが、残業多め&夜遅い&保護者からのクレーム多い&本部からのノルマ多しといった感じです。もちろん僕は塾で正社員として働いたことがないので横から見た感想になります。少子化が進むこの時代に毎年生徒数アップのノルマが課せられています。

 

やりがい&学んだこと

ベタですがやはり生徒の成長を感じたときにやりがいを感じます。小学校5年の頃から見てる生徒がいるのですが、その子は小学校の頃は授業中席に座り続けることができないくらい落ち着きのない子でした。中学年の今では多少落ち着かないこともありますが、自分から質問してくるようになりました。ほかにも受験に合格した生徒と一緒に喜んだことやダメだった生徒と一緒に落ち込んだことも思い出に残っています。

始めたばかりの頃は、「いかにわかりやすい授業をするか」ということを考えて授業を行っていました。もちろん今でもそれは大切なことだと思っています。生徒は成績を上げるために塾に来ているのですから。しかし、ある時から「週に1時間しかない授業で本当に生徒の成績を伸ばすことができるのだろうか」と考えるようになりました。ほとんどの塾では、1教科の授業数は週に1回しかありません。多いところでも2回でしょう。週に1回や2回の授業で成績を伸ばすことは不可能に近いことだと思ったのです。間違いなく僕が中学生なら無理です。そう考えると生徒が「家でも勉強してもいいかな」と思えるような授業をしようと決めました。「家で勉強したい!」ではなくて「勉強してもいいかな」です。勉強したいと思うような子は勝手に勉強してできるようになるので問題ないですが、そうでない生徒にも家で勉強してもらわないといけません。

僕の授業では「できた」という感覚を錯覚させるようにしています。100%本人の力でなくても僕が手助けして問題を自分の手で解決させます。本人たちはこのくらいの問題なら簡単にできるので宿題として出されてもいいかなと考えるようになります。実際に家でやってみると自力で解決することができず、どのように解けばよいかを考えるようになります。一度は自分でできたという感覚(錯覚)があるために自分で調べたり考えたりするようになることを狙っています。この考えたり調べたりする過程で生徒の力を伸ばしていこうと考えるようになりました。

長くなりましたが、要は授業の中身も大切ですが生徒のやる気を引き出すことの方が大切だということを学びました。

 

塾業界は少子化の波を受けて間違いなく衰退していく産業でしょう。ブラックな側面も強く決して働きやすい環境とは言えないかもしれませんが、生徒の成長を見ることができる夢のある職業だと思います。