アマチュア数学者の日記

とある大学で数学を学んでいます。専門は偏微分方程式です。高校野球、マラソン、カメラ、数学、etc...多趣味です。様々なことを書いていきます。

高校野球の球数制限

昨日の報道ステーション高校野球の球数制限についての特集がありました。

僕個人的には球数制限を設けることに賛成です。ただこの問題はものすごく難しい問題だと思います。賛成派と反対派のどちらの意見にもうなずける点があって、そのどちらも正しい。だからこそこれほどまでに意見が分かれるところだと思います。

 

なぜ僕が球数制限に賛成なのか

高校野球の選手は言うまでもなく高校生です。高校生の大会は日程の都合上どうしても連投は避けられません。そして連投を重ねることで、けがのリスクが高まってくるわけです。特に選手層の薄い高校や絶対的なエースがいて勝つことを求められる高校のピッチャーは必然的に連投することになります。

僕はピッチャーでないので体験したことはありませんが、1試合投げることの負担は相当なものです。肩や肘にかかる負担もかなりあります。体のできていない高校生がこれをこなすともちろんけがをする可能が当然高まります。未来ある高校生が部活動のたった1回や2回の大会のためにつぶされていく姿はあるべき姿ではありません。ただどうしても試合があるなら投げさせないといけなくなります。負けたら終わりのトーナメント戦ではすべての試合が最後の試合です。監督としても選手や保護者としてもどうしても力のあるピッチャーに投げさせてしまいます。たとえけがのリスクがあるとわかっていても。

僕は沖縄で小学校から野球をしてきました。沖縄という土地柄ものすごく野球熱が高く、野球少年の数がものすごく多いです。また、保護者の熱も高く、小学校から勝利至上主義になりがちなところもあります。少年野球で1日2試合投げてるピッチャーも普通に何回も見たことがあります。僕は小学校・中学校でスーパースターだった選手が高校以降でけがをしてピッチャーをやめたり、たいしたことないレベルのピッチャーになった姿を何回も見てきました。そんな選手を見るたびに制度として球数制限を設けることの重要性を実感してきました。

やはりある程度の強制力を持って、球数制限に向き合う必要があるのではないかというのが僕の考えです。

 

反対派の意見も理解できる点もある

昨日の番組では、高校野球の名将たちにインタビューが行われていました。智弁和歌山横浜高校のような学校ともなれば3,4人ほどのピッチャーでローテーションを組んで大会に臨むこともできるのでどうってことないが、地方の公立校などピッチャーが一人しかいない学校では球数制限によりピッチャーが変わってしまうとその時点で負けが決まってしまう。そのような点が不平等になるのではないか?という意見でした。

そのほかにもよく聞く意見として、ほとんどの選手は野球は高校で引退するため最後には悔いなく戦いたいなどの意見もよく出てきます。そのような意見を言う人の気持ちも痛いほどにわかります。

 

高校野球とは少し話が変わりますが、巨人の菅野選手が今シーズン不調にあえいでいます。腰などに違和感があるとのことですが、去年や一昨年の投げすぎが影響しているのではないかと思っています。(これは僕だけでなく、多くの評論家の意見です。)プロ野球選手が1年中体を鍛えても昨年の疲労が取れないというところが現実なのです。プロ野球で活躍しているピッチャーで甲子園でバリバリに活躍したピッチャーが少ないのも投げすぎの影響があるのではないでしょうか。

 

どのように球数制限をするのか

高野連内では試合ごとではなく、1つの大会で投げた球数に対して制限を設ける案を導入することが有力なようです。いろいろな意見を聞いてより良く、より明確なルールになることを期待したいです。

番組の終盤で大野倫さんが取材に応じていました。大野さんは球数制限ではなくイニング制限にする案を提案していました。球数制限では2ストライクに追い込んでから遊び球を投げるのを渋ったり、早いカウントで勝負したりしてしまうことになることへの懸念からこのような案を考えたようです。非常に合理的でよい案だと思います。

 

高校野球は今年で101回大会を迎えます。100年以上続いてきたのは伝統を守りつつ、色々な改革を行ってきた先人たちの努力の賜物です。

今まさに新たな歴史の1ページとして球数制限を設ける時期に来ているのではないでしょうか。