アマチュア数学者の日記

とある大学で数学を学んでいます。専門は偏微分方程式です。高校野球、マラソン、カメラ、数学、etc...多趣味です。様々なことを書いていきます。

『今野浩 金融工学の挑戦』

こんにちは

集団左遷」終わってしまいましたね。福山雅治が銀行員の役を以外に似合ってたのが印象的でした。それにしても香川さんが悪役じゃないとなんか違和感を感じてしまうようになってしまいました(笑)。来年4月から「半沢直樹」の第2シーズンが始まるとのことでしたのでそれに期待しましょう。

ところで僕は、銀行や金融機関の内部やそのシステムの話を聞くことが好きです。銀行員には絶対なりたくないですが。池井戸潤さんの小説もほとんど読んでいます。

先日、図書館で「金融工学の挑戦」という本を見かけました。数学を専攻しているのもあってこのようなタイトルには敏感に反応してしまいます。

 

【中古】金融工学の挑戦 テクノコマ-ス化するビジネス /中央公論新社/今野浩 (新書)
価格:270円(税込、送料無料) (2019/6/23時点)

 

 

金融工学という言葉は最近ではよく聞くようになった言葉ですが、この本が出版された20年ほど前に一般にはほとんど知られていない言葉だったようです。当時、経済学者は経済理論における数学の役割の重要さは認識していたようだが、コンピュータ等を用いた工学的・統計学的な手法で金融問題に参入することは受け入れがたいことだったようです。

一方で諸外国では日本よりも先に金融工学の重要性に気づき、力を入れて研究していたために、日本よりも随分と先を言っていたという。

そんな中で筆者が金融工学の有用性を知ってもらうために書かれたのが本書です。

個人的には数理ファイナンスや数理統計学に非常に興味があってこの分野の本は結構読んでいるのですが、その中でもこの本は専門性も高く、金融工学とはなんぞやといったことを知ることのできる本だと思います。

日本に限ったことではないかもしれませんが、学術界では基礎研究の方が応用研究よりもえらいといった風潮があるように感じます。数学を例に挙げると、代数>幾何>解析みたいなところがあって、「ピュアマスの方が偉い」みたいな感覚が残っているようです。

経済学でも実用よりも理論を重視したために、金融工学などを軽じてしまったような気がします。近年のビッグデータ解析に日本の企業が出遅れているのもこのことが関係しているように思います。